イクメンってなんですか?

ダメ男がパパになるまで

はじめての産婦人科

男には未知の領域、産婦人科

まだ父になる実感の無い僕は、他人事のような表情で待合室にいました。

 

「す、すごい!可愛い!」

「この子のために、これからがんばるぞ!」

妻は、夫がいつまでたっても「親の実感」が湧かない事にイラっとするらしいですよ。

雑誌かネットの情報ですけど。

エコーなんか見てもきっと実感は湧かないだろうと踏んで、セリフをあらかじめ脳内シュミレーションですね。

夫婦仲を保つためには先手を打っておかねばなりませんよ。

 

婦人科と産科って、分かれているんだな。

産科の方のソファー、フカフカで座り心地よさそうだなー。

あっち座りたいな…。

 

などと考えているうちに、順番が来ました。

内診台?ってすごいですね。

足がグイーンと自動で開くんですよ。

しかもエコーってお腹に当てるものだと思っていたんですが、妊娠初期はお股に直接突っ込むんですね。

男には色々と衝撃です。

「お父さんも、見てみますか?」

「あ、はい。」

 

 

『ジ、ジ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン』

 

 

エコーで我が子を確認した瞬間、涙が溢れそうになりました。

自分でもびっくりです。

脳内で、何かアドレナリン系の物質が放出されまくっている気がする。

過去の自分と今の自分で、頭が混乱している。

これが親の実感?わかりませんが。

 

「僕はこの子の親になるんだ!妻も、子も、どんな手を使ってでも幸せにしてみせる!」

 

なんて嘘みたいな言葉を、本当に考えてしまったんですよ。

「親になんてなれる自信ないな〜。お金足りるのかな?遊びに行けなくなるかな〜。」

といった不安達は0.5秒でいなくなってしまいました。

とにかく、やるしかないんですわ。

これはヤバい…自分が自分でなくなってしまうかもしれない。

でも、素直にそう思えた自分が少し嬉しくもありました。

 

この時5週と1日目、つまり妊娠2ヶ月ですね。

知らなかったんですが、妊娠は最終月経日から数えるそうです。

よくドラマなんかでツワリで妊娠が判明、妊娠3ヶ月です。

なんてシーンがありますが、なんで3ヶ月も生理が来なくてツワリが始まるまで気づかないんだよ!なんて思っていました。

実際には生理が少し遅れているな〜、くらいで妊娠3ヶ月に突入していることも全然ありえるという事ですね。

知らない事だらけだなぁ。

 

今回のエコーで胎嚢(たいのう)と卵黄嚢(らんおうのう)が確認できました。

胎嚢とは、妊娠と同時にできる胎児を包む袋のこと、卵黄嚢とは、胎盤やへその緒ができるまで赤ちゃんに栄養を送る、文字通り卵における黄身のようなものらしいです。

しばらくは赤ちゃんがこの卵黄嚢から自給自足で育っていくんですって。

がんばれ〜!

初期なので当たり前ですが、まだ心拍が確認できないので油断はできません。

数週間後に再検診です。

我が子、無事に育ちますように!